「野良猫にエサやり・・・」で将棋の加藤元名人にエサやり禁止と慰謝料などの支払い命令。
そういう訴訟が起こっていたこと、細かい経緯などは全く知らず、ただ単に、ニュースの見出しとして見た時に思ったのは、「それはTNRだったのか?」という疑問。
そして、もし、TNRだったのだとしたら、裁判所はTNR活動を知った上での判決だったのだろうか?ということ。
ニュースで見る限り、加藤元名人の口から「TNR(あるいは地域猫活動)」という言葉は出ていませんでした。 が、ニュースは発言のどこを切り取って、どう編集するかによって、ニュアンスが全く異なって伝わったりもしますので、加藤元名人の行動がTNR活動の一環だったのかどうかは、本当のところはよくわかりません。
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以前、PEPPYからのメールにTNR(あるいは地域猫活動)についてのアンケートのお願いがありました。
アンケートの類って、普段あまり協力的ではない穴子天丼ですが、あの時は、しっかり答えさせてもらいました。
穴子天丼が初めて「TNR」という活動を知ったのは、2006年8月のことでした。
ただ、猫が、犬と違ってなぜ「保護」が難しいのかは、この本を読むまであまりよくわかっていなかったと思います。
それ以前は、やはり、エサを与える前に不妊手術をすべきでは?と考えていました。
単に野良猫にエサを与える人と、TNR活動としてエサを与えている人の違いは、はたから見て全くわからない。
耳が切れてる猫を見て、「あぁ、不妊手術済みの猫だな」と思うか、「どっかでケンカでもした猫だな」と思うかは、TNRを知っているか知らないかによっても違う。
動物愛護に関心を持つ猫飼いさんの間では当然の言葉なのかもしれないけれど、多分、まだ日本ではTNRという言葉はそれほど浸透していないと思う。
ネットに繋がらない人や、犬飼い仲間でもTNRを知らない人は多い。
ましてや、犬も猫も飼わない人ならば、さらに、野良猫の糞尿被害に悩む人には、どんな理由であれエサやりはエサやりでしかないのだとも思う。
今年の動物愛護週間ポスターのデザイン絵画募集のテーマは、「ふやさないのも愛」だそうです。
TNRは、まさに、それだと思います。
結局は、不幸な命を生まないことになるこの活動が、行政や地域社会で認知され、見守ってもらえると良いのに。
加藤元名人の一件は、TNRとは関係なくただ単にエサを与えている人にも、犬や猫を飼わない人にも、広くTNRを知ってもらう良いチャンスだったかもしれないとも思う。
それには、加藤元名人が本当にTNR活動を行う人であって、それを正しく伝えてくれることが一番なのだけれど・・・。
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そして、今日から(?)始まったフロントラインのCM
http://www.s-p-p.jp/tvcm_blogparts/
と、SAVE PET PROJECT