京浜工業地帯

最近、BlackBossのCM　が流れると、手を止めてじっと魅入ってしまう穴子天丼です。

場所は京浜工業地帯。

首都高神奈川6号川崎線の殿町出入口近くで、あの景色が見られます。

金属やパイプが複雑に絡まった要塞のような建物。昼夜を問わずモクモクと高く立ちのぼり、建物にまとわりつく白い蒸気。高い煙突からあがる炎。

爽やかとか心地よいとか、そういう自然の風景とは真逆なのですが、この光景が何故だか穴子天丼は好きです。

高速を、走りながら眺めるこの景色が好きです。

義父が入退院や検査を繰り返していた頃、週末は＠ぽち＠を隣に乗せて、京浜工業地帯の昼と夜の顔を見ながら往復していました。炉の火が落とせないここは、どんな時間に通っても生きて動いていました。

この週末は義父の命日。

ここを通ると、あの頃を思い出します。