格差

user-pic
0

桜のつぼみ。

そういえば、地震発生以降、周囲の景色をあまり見ていなかった気がします。
いつもなら花粉に悩まされながらも、桜のつぼみの膨らみ具合を楽しみに見ながらお散歩をしている時期なのに。

temp_110325_1.jpg桜並木のつぼみは、今、こんな感じ。
幹に近いところにつけた蕾の中には、少し色づいているものもあるけれど、まだまだ蒼い。

けど、いつの間にやらこんなに膨らんでいました。

 

あれから2週間。
9日ぶりにおばあさんと孫が救助されたという、心が湧きたつニュースもあったけれど、いまだ行方不明の多くの方がおられ、物資も行き届かない避難所もあったりで、被災地の復興はまだまだ遠い道のり。

言い古された言葉だけれど、

  冬来たりなば、春遠からじ

  明けない夜はない

そんな言葉に気持ちを託すことしかできません。


考えてみれば、東電も被災者ではあるのだけれど、事が原発となるとどうしても寛容にはなり難い。
及ぼす影響が大きいだけに、とにかく最悪の事態だけは回避して欲しいと祈るばかりですが、一方で、復旧作業にあたっている人々と、その家族を思うと心中は複雑です。


地震前後の@ぽち@の変化は・・・。
最近になってやや落ち着いたように思いますが、匂い嗅ぎがいつもより念入りだったように思います。

続く余震に人間が過敏になっているせいなのか、揺れ始めの何かの音や気配に敏感になっている気がします。
そして、お留守番の時、あまり寝ていないようです。
帰宅するとやたらつきまとい、横にいると安心して眠り、立ち上がるだけで目で追います。

temp_110319_1.jpg直接被災した訳ではないけれど、あの大きな揺れを体験し、その後の通常ではない生活を続けている多くの方にも、地震は少なからず影を落としているように思います。
それは多分、みなさんの伴侶動物にも同じ。

被災に遭われた方も、そうでない方も、もし傍らにあなたの伴侶動物がいるならば、いつもより少し多めに撫でてあげてください。
それだけで、あなたも、そしてあなたの伴侶動物も少し落ち着く事ができると思います。

 

 

避難所に犬を連れて入れないという事は、大きな災害の度に聞く話。

避難所では、衛生面や感染症などに平常時以上に気を配らなければなりません。

アレルギーや動物がどうしてもダメな方もおられると思いますし、未だ物資の行き届いていない所では、食糧の問題もあるでしょう。

いろいろ考えると、やむを得ない事だとも思います。

ただ、これから建設される仮設住宅などで、一部でもペットとの居住が可能な住居があれば・・・と、思います。

そんな署名活動も始まっているそうです。

http://www.n-d-s.tv/pet-rescue/shomei.html

 

 

被害を受けた地域が広域に及んでいるために、避難所毎に物資の供給や復旧の度合いの格差もあるようです。

その格差をなくす為にも、原発の一日も早い復旧は必要と思います。

 

そして、被災していない側にも、原発の事故によって停電の有無という格差が生じつつあるようです。

計画停電が始まり、しばらくすると 計画停電の「対象外の地域」がある事を知ることになります。

個人的には、経済活動なしに復興はあり得ないと思うので、節電の前提の上で、交通機関や医療の現場では電気の供給は最優先で確保すべきと思います。

ただ、計画停電がこの夏も(もしかしたら次の冬も)実施されるかも?という見通しを聞くと、真っ先に頭をよぎったのが、去年のあの猛暑。

犬と暮らす身としては、どうしても、エアコンなしに乗り切れるだろうか・・・?という不安が湧いてきます。

家にいれば窓を開け、風を通すこともできるでしょうが、それができない留守中は・・・?

留守中に停電があったら、@ぽち@はどうなるだろう・・・?という不安がちらり。

節電でなんとかやりくりできるのが一番ですが、それが無理となると、どうしても格差を意識してしまうのではないかと思います。

こうなると、電力消費を抑えることで、ヒートアイランド現象が多少なりとも抑えられ、いつもよりちょっと涼しい夏になることを期待したいものです。

 

復興も、計画停電も、これから長引くにつれ、いろんな格差が浮き彫りにされてくるのかもしれません。

そんな中でも、互いを思いやる気持ちだけは、ずっとなくさずにいたいものです。

このブログ記事について

このページは、穴子天丼が2011年3月25日 10:22に書いたブログ記事です。

ひとつ前のブログ記事は「まとめ日記」です。

次のブログ記事は「迷子犬&トニセン部会」です。

最近のコンテンツはインデックスページで見られます。過去に書かれたものはアーカイブのページで見られます。